社内ネットワークを整備した
正しくは社員がやってくれたので「して貰った」ではある。
時雨堂では今年に入ってから GitHub Self-hosted Runner を積極的に利用し始めた。理由としては「ハードウェア固有機能」の E2E テストを行いたいためだ。
より具体的に言うならば Raspberry Pi に詰まれている libcamera を利用した Raspberry Pi Camera と H.264 ハードウェアアクセラレーター (以降 HWA) を V4L2 M2M で利用する仕組みのテストや、Intel VPL や NVIDIA Video Codec や AMD AMF、Apple Video Toolbox などを利用した HWA をテストしたい。
ということでまずは「やってみる」から始めた。今流行のミニ PC や余ってた Mac mini を社内サーバーとして利用して初めた。ネットワークか環境を整えたり色々めんどくさいので、まずは勢いで WiFi のみ。全てのマシンには Tailscale 入れてどこからでも利用できるようにもした。
これがうまくいったのであれよあれよとマシンが増えていき、既に管理がしんどくなってきたので、KVM を買った。
KVM は TESmart の HKS1601-P23 を購入。なんと 16 ポートある。これがびっくりするくらい快適。なにより 10 万円未満で買える。

ただ、WiFi での運用はやはり不便かつ不安定だったりするので、スイッチを買って有線に完全に切り替えることにした。さらに、せっかくだし社内ネットワーク機器も更新してしまおう、もう 10 年近く使っていたので。
ということで、ネットワーク機器の更新もセットにすることにした。
ルーターとアクセスポイントをリニューアル
今までは YAMAHA の RTX1210 と WLX202 を使っていたが、さすがに古くなってきたので YAMAHA の RTX840 と WLX322 に更新することにした。両方とも 10 万円未満、素晴らしい。
スイッチも購入
スイッチはとりあえずは繋がればいいということで、YAMAHA の SWX2110-16G を購入。16 ポートで足らなくなったり、L3 がほしくなったらまた買い直せばいい。こちらも 10 万円未満。
雑感
ネットワーク構築は本当は自分でやるつもりだったのだが、想像よりしんどかったので、社員に泣きついて全てやってもらった。
- WiFi は継続して PEAP を採用
- EAP-TLS はめんどくさいので不採用にした
- ただし組み込み端末用に EAP ではないのも吹いて貰った
- 社内サーバーは DHCP で配布
- Tailscale があるので社内の IP アドレスはどうでもいい
- SSH できなくなった場合は KVM 経由でアクセスすればいい
- NextDNS と Tailscale の組み合わせは本当に便利
全てのサーバーから WiFi 設定を削除し、有線設定を追加して netplan apply を叩いて WiFi から有線へ切り替わり全てのサーバーが無事疎通できて、GitHub Actions も無事動いたのを確認して終了。
とても快適になった。今後もサーバーを少し増やす予定だが、気軽に増やせるのは本当にありがたい。
ちなみに電源タップはあまりよくわからないので YAZAWA の抜けにくいやつを採用した。